吉富節

競馬場ほど平等な世界はない。そうだろう。窓口に名刺持っていってみろ。私は上場企業のどこそこ社の役員だけども、ちょっと当たり馬券をくれないかって。そんなもの通用しないよ。そうだろう。

何度と聞く吉富節。年末の雰囲気で聞くと色々考える。

来年は「名刺」でなく、僕個人を、僕らチームを買ってもらえるようにしたい。それには今なにができるのかは大体分かってるつもり。一般社会だって、競馬程度にはその積み重ねが通用すると思う。競馬程度には、だけど。

買う方だって新聞の印だの血統だのじゃなくて、騎手という人間やその馬の力への信頼にしか大金を張ることなんてできない。買われる方には何が必要かってことだってば。