きさらぎ賞〜オーシャンエイプスが負けた理由を後付解説

オーシャンエイプスがなぜ負けたか。今日のところは最後の最後まで彼の脚が保たなかったことです。それを事前に察知できたかというと、ちゃんと冷静に考えればできたんじゃないかな、と思って、ちょっと色々データを漁ってみた。


これは、上位入線4頭が勝ってきたレースのラスト5Fラップ

青いのは12.5秒以上、赤は11.5秒以下。

馬場状態やコース形態の影響もあるので単純比較はできないが、これをとりあえず比較。


アサクサキングスは逃げた馬の番手で、直線サンツェッペリンとのたたき合いを制したものですから、これはほぼ自身のラップに近いです。残り5Fからすでにペースを上げていて、直線では11秒台前半のラップをたたきだし、しかもこれを坂を上りながらマーク。

でも、オーシャンエイプスは残り4Fからペースを上げ始め、直線では11.4からラストは11.7。差が開いたので追わずにこのラップということはあるでしょうが、少なくとも脚を使った距離がアサクサキングスに比べて明らかに短いです。それに、これは京都外回りの下りコーナー、直線平坦でのコースのもの。

サムライタイガースはこれより前半のペースが圧倒的に遅いとはいえ、スパートしてから脚を使っている距離とラップを考えると、オーシャンエイプスと同等かそれ以上に評価出来る内容なんじゃないかと、今になれば思います。

芝の中距離戦は、どのくらい速い脚を、どのくらいの長い距離使えるかが要求される能力でしょう。だとすると、オーシャンエイプスが負けた理由としては、「脚を使う距離を伸ばすことを要求されたときにそれに応えられなかった」「勝った馬には長く良い脚を使う能力も、実績もあった」ということだと思います。


若い馬が新馬勝って次に人気で負ける時は、スタミナ負けするパターンが多いんだよなあ。単純にオーシャンを◎にしたのはまずかったです。反省します。