第23回マイルチャンピオンシップ

ヨーロッパからの遠征馬でコートマスターピースが案外人気になっているが、見て頂きたいのはこの馬が勝ったサセックスステークス。もうゴール前でみんな脚が上がり、それを強引に走らせる鞍上という光景は日本の上がりの競馬では絶対に見られないものだ。ここ4戦、マイルを使われている同馬の走破タイムは1:45.3,1:40.2,1:36.1,1:40.6ともうべらぼうな遅さ。馬場やアップダウンなどの違いがあるので、遅いから能力が足りないと言っているわけではない。この時計の競馬で好走できる馬が、日本の競馬で走れる適性も併せ持っているなどと言うことがあるのかと思う。

昨年のこのレースを振り返る。大外から差しきったハットトリックにハナ差粘ったダイワメジャーハットトリックはその後奮わず、4番人気。ダイワメジャーはその後好走を続け、苦手としていた府中で連勝して天皇賞馬となり、圧倒的な一番人気に推されている。

昨年もハットトリックは近走不振の割に3番人気。それで競馬はあの通りであった。京都の1600m-1800mは4戦4勝。それ以外のコースで負けてきたわけで、近走の着順・内容をそのまま受け取ってはいけない馬だと考える。今年も末脚炸裂。

人気薄からおもしろいのはプリサイスマシーン。スパッという瞬発力はないが、ジリジリ伸びてくるしぶとさは未だ衰えない。京都の芝コースは3戦2勝、一度敗れたのは一昨年のこのレース、デュランダルの0.7秒差5着に敗れたときだ。京都の下りで勢いに乗ってその惰性で流れ込むだけの芯の強さはある。本当にまじめで、頭が下がる馬だ。

ハットトリック
プリサイスマシーン
ダイワメジャー
ダンスインザムード
キンシャサノキセキ
キネティクス
×マルカシェンク