日本語の作文技術

日本語の作文技術 (朝日文庫)

日本語の作文技術 (朝日文庫)

相当積ん読がたまってきてしまったので文庫本から消化。

日本語の文章に関する古典らしい。著者の名前はよく本屋でみたけれど、そんな著書達のイメージを捨てて読んでみた。ちなみに他の著書は読んでいない。読んでない方がこの本の趣旨は伝わるかもしれない。

読点の打ち方や修飾語の順番などなど。自分も含めて、社会人になってもこういうことを意識せずに文章を書いている人は多いです。誰にでも説明すれば当たり前の技術なのに、キーボードを前に文章を書くと読みにくくなっちゃう。意識を置いて書き続けるしかないんでしょうが、意識するってのは体系立てて頭に置いてないとできないこと。これを読んでおくとそれの助けになるかも。かも。

あと、日本語文法のとらえ方も一つおもしろかった。僕は学校でも主語=述語という対応があると教わってきたし、テストでも「主語を書け」「主部を抜き出せ」というような問題にいっぱい出会ってきた。けど、どうやら主語というものの扱いは相当議論があるみたい。あれなんですかね。文法っていうのは先に英語のものがあって、その概念を日本語にはめてみちゃったってことなんですか。関数型言語の概念を手続き型に入れちゃったりとか、そういうのと近いくらいのパラダイムの差があるような気はします。

最後に、ここはほとんど推敲してません。文章の意味がとりにくい箇所もあるでしょう。かける時間を短くすることと、その中でできるだけたくさん出力することに一番力点を置いているので。ただし、読者に全く伝わらないのも寂しいので最低限の時間でさらっと読み返してます。僕のスキルでさらっと推敲したらこの程度ってことです。