セントクレスピンの治療

この馬を輸入した時、一つの大騒動が起きた。来日したセントクレスピンはインポテンツという、種牡馬として致命的な状態に陥っている事が判明したのである。もちろん、このままでは種付けができず、種牡馬失格になる。

インポテンツの原因が判らず、獣医が治療を試みても効果が無く、関係者一同が頭を抱える中、たまたま北海道に来ていた中央競馬の矢野幸夫調教師が凱旋門賞馬であるセントクレスピンを興味半分に見物に来た。ちなみに、この矢野師はカイロプラクティックの技術を取得し、競走馬にこれを使用した事で知られ、調教師引退後は馬の整体師に転職した人物である。

うは。すごいですね。

この矢野師に限らず、競馬界ってマジシャンみたいな人が結構いますよね。どう考えても非現実的なことをあっさりとやってのける、みたいな。一つのことを必死にやってると、いつかあっち側の世界に行けちゃうのかな。