考えれば迷う。迷いのないダイワスカーレット2冠

京都11R第12回秋華賞

桜花賞1246着、オークス1〜7着、ダービー1着、NHKマイル1着。実績だけ見たら超豪華メンバーの秋華賞というか、3歳春の牝馬の活躍がすごいもんだったなあというのを改めて思いますね。でもねえ、ここはその結果を単純に比較すること自体にはあんまりこだわらない方がいいような気がします。

春のG1といい、ローズステークスといい、人気馬の根拠になっているレースが全て府中コースまたは阪神外回りコースの超絶に直線が長い末脚勝負の競馬なんですよ。コレがくるくる回る京都内回りに変わって競馬の質が同じ訳がないので、実績馬の能力自体は認めつつ、その競馬の差がここにどうつながってくるかをよく考えたいです。

ダイワスカーレットは33秒台の脚を使い続けているけれど、これは単に一瞬の瞬発力で可能になっているわけではなく、フットワークの大きさやスタミナに因るところが大きいです。こういうタイプは後方からじれったく脚を伸ばすことが多いけれど、この馬は先行して自分で競馬を作れる。他に速いペースを作って先行する馬も見あたらないし、2、3番手を残り600m標手前から動いて4角先頭、11秒台3連発で、強さを活かすのに障壁が少なすぎる。自分の競馬をしさえすればいいわけで、考えることが少なく、迷いがないダイワが優勝候補筆頭です

ベッラレイアオークスの内容がすばらしいです。早めに動いて抜け出し、自力で勝ちをもぎ取りに行った所を、これを目標にしたローブデコルテが直線を坂上まで一杯に使った末脚でハナ差かっさらった形。府中2400mでは差されたが、京都2000mでこの競馬ができれば十分上位進出可能。それでもねえ。差し馬が勝つには前が止まるか自分で捕まえるかしないといけないわけで、これまでどおりの競馬をしても自力優勝の目はない。武豊がどうレースを組み立てるか考える必要があります。

ダービー馬ウオッカは器用さはないけれど、やはり瞬発力とその持続力が持ち味。それを活かして爆発力で勝負したい。それでもやっぱり今回は、競馬の主導権を持つダイワスカーレットがそうさせないと考えられます。この馬が勝つにはかなりの新味が必要で、それを信じるか、鞍上が外枠から競馬を工夫してくることを期待するか。この競馬の中ではウオッカのほうが挑戦者的な立場に立たされます。どちらも自分には信じられないので3着までの扱い。

面白いのはタガノプルミエール。小倉2戦はそれほど速くない流れを自分から動いていって4角で並びかけ、直線抜け出すという豪快な競馬。京都2000mならその内容がつながってもいいはず。ダイワスカーレットが早めに先頭に立つ流れを、自分のフォームで追いかけにいけるのはこの馬。


ダイワスカーレット
ベッラレイア
▲タガノプルミエール
アルコセニョーラ
マイネルーチェ
ハロースピード
ザレマ
△ヒシアスペン

◎○の馬単、◎から○以外への馬連、○と▲からも馬連、▲の単勝3連複も買っておこうかな。