第85回凱旋門賞

ハリケーンランは強い。キングジョージの競馬で思い知らされた。4角でずるずる下がる姿を見たときに、これは消えたと思った。しかし、なんのなんの、直線は強烈なスタミナを活かしての猛烈な差し返し。あの競馬ならばタフと言われるロンシャン2400mならさらに力を発揮できる。フォワ賞は、超スローで上がりの競馬。ラストは10秒台を計時するほどだったのだから、この馬のスタミナを活かす展開ではなかったと思う。あの負けは凱旋門賞に向けてなんということはない。

シロッコは瞬発力でフォワ賞を制したが、その分凱旋門賞での対ハリケーンランを考えるとその瞬発力こそが課題とも言える。スタミナでは上に来れない可能性と、人気を上げていることを考慮に入れるとハリケーンランとの組み合わせは買いたくない。

我らがディープインパクトはどうか。休み明けが難しいというのは、やはりヨーロッパの競馬が日本に比べてタフだからだと思う。そのような条件で、ヨーロッパのトップホースを向こうに最高の競馬ができると断言するのは楽観的にすぎる。ディープインパクトは強いし、その強さをよく分かっているのは我々日本人だと思うが、相手も強くてアウェーの競馬だ。日本人が大挙現地へ行くことも計算に入れ、ディープは馬券から外すことも考える。

ヒモにはプライドはどうか。フォワ賞は前述の通り関係ない。サンクルーではハリケーンランにも先着をしている。

また、このレースは3歳勢有利はよく言われていたこと。ダービー馬サーパーシーパリ大賞典勝ち馬レイルリンクが食い込み。

ハリケーンラン
○プライド
ディープインパクト
サーパーシー
レイルリンク