一口馬主を楽しむための鉄則(1)

一口馬主というのは、投機です。けれど、明らかに株などの投資とは違います。競馬は娯楽で、そこで走る馬に対してお金を出資するのですから、そこで楽しめなければおかしいし、楽しむべきだと思うんですよ。勝ってお金が入ってくれば楽しいって言うのも否定はしませんが、それだけじゃない。お金ではない一口馬主の楽しみを最大限に味わうためにどうするべきなのか、というのをまとめてみたいと、ここのところ考えていました。今更、というような話も多いですが、書いてみようと思います。

レースに出走出来ることを喜び、楽しむこと

一口馬主は、出資馬がレースに出るのが最大の楽しみですが、馬が競馬に出るのは大変です。一口馬主を始めてから、馬が競馬に出るまでの大変さが身にしみます。

マイネルアビルテは、3歳春までデビュー出来ず、結局5戦をこなして結果が出なかったことで引退となりました。競馬に出られないことには、楽しみもありません。

マイネボニータは、同じく3歳春にデビューしましたが、そのデビュー戦で骨折し、予後不良となり、レースを完走することはありませんでした。

先日引退した出資馬のマイネルオクテットは、ほとんど休むことなく2歳秋から5歳夏の引退までに31戦をこなしました。勝ったのはデビュー戦だけでしたが、その後レースに出るたびに私は一喜一憂して楽しむことができたわけです。31回もレースに出てくれて、そのたびこちらは楽しませてもらいました。彼に出資して非常に良かったです。

条件が向かなかろうと、相手が強かろうと、人気がなかろうと、出資馬が競馬をするというのはものすごく楽しいことです。単勝200倍であっても、スタートの時には「間違って勝ってしまうんではなかろうか」ということを毎回考えます。それはただの希望でしかないですが、そんな希望を持てると言うこと自体が楽しいことだと思うんです。杉本アナじゃないですが、「私の夢」が走るわけですから。

まず、出資馬がレースに出ることを素直に喜び、楽しむこと。それが一口馬主を楽しむための最大の方法だと思います。