ロングテールと一口馬主

ネット界隈ではWeb2.0の話が盛り上がっています。仕事上の事も色々考えますが、自分は競馬が専門領域なので、そこと結び付けて考える事が多いです。

JRAの馬券販売はマーケティングや宣伝からもロングテールを重視しているように思います。でも、売上は一方的な右肩下がり。競馬の売上で80:20の法則が成り立っているのかは分かりませんが、そろそろハイローラーへの施策というものもあっていいような気はします。年間1000万買えば特観席フリーパス、とか、パドックのハイローラー専用エリアへ入れる、とか。

逆に馬主の世界は完全に80:20を地で言っている状況。いや、99:1くらいの感じかもしれません。キンコンカンにオイルマネー。先日のセレクトセールの結果では新興馬主が購買していますが、でもごく一部の人がジャブジャブ馬を買っているのは変わらない。こっちはもう少しロングテールに気を使ってもいいような気がする。馬主におけるロングテールは当然一口馬主。税制の問題もそうだし、どちらかというとクラブは圧力を受ける事が多かったけれど、結局そのロングテールである一口馬主が無ければ日本の競馬は成り立たないというところまで来ているわけで。

自分たちも所詮ロングテールの先っぽであることくらいは理解しているので、別に馬主席へ入れろとか、ド派手な格好で芸能人を連れてパドックへ入れさせろとか、そんな事を言っているわけじゃない。身の程はわきまえた上で、それに見合った楽しみ方をさせてほしいといっているつもりなのです。