税金騒動

社台サラブレッドクラブから会員に対して送付された募集馬カタログに、配当金に対する税金の扱いについての文書が添付されていたようです。文書を自分で見たわけではないのですが、いろんな2次情報3次情報を総合するとこんな感じ。

  1. 国税庁が、以下の点を指摘しており、愛馬会から会員への配当に対して源泉課税される可能性が出ている
    1. 一口馬主は、商品ファンド法に基づく匿名組合という形態をとっている。
    2. ファンドとして運用しているのであれば、あくまでファンドとして税制を適用するのが妥当
    3. 「ファンド」であれば、出資者に対する配当は雑所得として扱われ、20%課税される
    4. 20%は本来源泉課税されるべきだし、そうでなければ確定申告による納付が必要である
      • 現在はJRA→クラブ馬主への賞金受け渡し時に8%の源泉徴収がなされており、出資者への配当に源泉課税した場合二重課税なのではないかというクラブ側の解釈から源泉徴収されていなかった
  2. また、国税庁の指摘では馬一頭に対して匿名組合が結成されているのであるから、ファンドも馬一頭の単位で募集されていると解釈され、他の馬(ファンド)との通算損益に対する課税ではなく、あくまで個々の配当に対して源泉課税が妥当だとしている
    1. 運用中には損益を通算することはできないが、引退時(ファンドの精算時)には損失を計上し、合算が可能である
    2. つまり、赤字の馬が引退した年については、他の馬と合算して確定申告することにより還付を受けることが可能である
  3. これに対してクラブはJRA国税当局と調整して、契約形態の変更を含めた対応が可能か検討し、努力している

概ねこんな感じだと思っていますが、あってますか?あと消費税問題とか、追徴課税の問題もありますが、そのへん端折るとこうでしょうか。


「くりげ日記」や、各所掲示板でも議論がされています。経緯は色々あるにせよ今のクラブ法人-愛馬会-会員というマネーロンダリングみたいな形態が真っ当だとは思いません。今回の件を契機に、この形態が議論されて、良い方向に向かって欲しいと思います。

その改正のために、我々会員が多少の負担をするのは構わないと思っています。競馬で遊んでいる人間としては、競馬のために時間とお金が使われるのは仕方がないです。だから、この件がラフィアンにも及んだからと言って出資を減らそうとか、極端な反応はしません。自分たちも当事者ですからね・・。