アメリカ競馬戦略9つの頂点

アメリカ競馬戦略9つの頂点―9人の全米トップ評論家による驚異の競馬最新理論

購入しました。ざっと読んでいますが、日本にはここまで理屈っぽい馬券本ってあんまりないもんで、耐性がないと疲れます。でも、馬券本とか予想本って言うだけでうさんくさく見えるものなんですね。いくら理屈っぽく書いたとしても。

  • 全場全レース発売時代の馬券戦略(アンドリュー・ベイヤー)

多くのレースを買えるように変化していく中で、有効な馬券戦術も変化しているんだという話です。チェック馬方式などについて触れています。別に目新しい話はなく、個人的には収穫無し。

  • ペース分析(トム・ブロヘイマー)

この人の名前はベイヤーの書籍で見たことがあったのですが、実際に文章を目にしたのは初めて。要するに各馬の脚質分析とテンのスピードから展開を予想し、馬券に反映するという話。芝のレースではテンの時計などは重視せず、いつも競馬しているポジションを重視した方が良いなんて書いてあるけど、そんなのは言われなくてもみんなそう思ってる話で。アメリカのダート競馬を中心に役立つ話であって、日本の競馬で参考にできる範囲は限られそう。

  • 価値ある賭け(スティーヴン・クリスト)

「何に賭けるかよりもどう賭けるかを学ぶ」という冒頭の一文は凄く同意できたのですが、その後がハーバード出身らしくて堅すぎる話。各馬の勝つ確率をはじき出し、オッズがそれに見合えば買うべき等という話。確率が50%だと思えば、2倍以上で買え、とか。そりゃそうだけども、この話の具体的な所を参考にしても役に立たないので、根底にある考え方を感じる必要がありそう。連勝は「どう賭けるか」に関しては自分が考えていることの方が完成度が高い気がする。コレ、文章にしたら面白いのかな。

今のところここまで読みました。読んだらもう少し感想書きます。