第50回有馬記念

ディープインパクトゼンノロブロイをはじめとした古馬勢と激突することで盛り上がるグランプリ。キャリアで古馬勢か、圧倒的なパフォーマンスでディープか、というのが世間の話題である。

この議論に対して、私の回答はこう。

ディープインパクトは強いよね。でも、3歳馬だし、本当のスタミナが求められたときには負ける可能性もあるんじゃないの」

速さではおそらくディープインパクトに敵う馬はいないだろう。ただ、トータルでの時計勝負となった場合には若さと小柄な馬体が傷になる可能性を見る。

ディープがここまで人気になっている以上、この馬を買うにはディープを全面的に、100%信頼できる必要がある。だから、私はこの馬を◎にできない。この馬が負けたときの配当を考えると、とてもじゃないが頭固定にする勇気がない。

本命はリンカーン。一昨年の有馬記念ではゼンノロブロイが先頭に立ったところでアラアラ、リンカーンにねじ伏せられる形。昨年の宝塚記念でもゼンノは好位から伸びきれず、ゴール前リンカーンに食われて4着。今年の宝塚記念、JCでも何とかリンカーンに先着したという結果だった。これらのレースの共通点は、すべてタップダンスシチーが先行して自分の形に持ち込んでいること。少なくともその流れの中で、ゼンノとリンカーンに差はない。引退レースのタップが気っ風よく先行する流れなら、終いが鈍ったディープとゼンノをリンカーンが食うのも十分だ。

相手本線はタップダンスシチー。昨年は自分の競馬に持ち込んだものの大名マークのゼンノロブロイに半馬身差されて2着であった。ゼンノがタップに勝つにはあの形しかなく、まさにペリエの一世一代の名騎乗だった。今年、デザーモが果たしてその競馬をできるのか?
人気を考えると、ゼンノとタップの上げ下げはタップを上に見たい。


リンカーン
タップダンスシチー
ディープインパクト
デルタブルース
コスモバルク
ゼンノロブロイ
×オペラシチー
×グラスボンバー
×ヘヴンリーロマンス

どうなったときに馬券を当てたくて、どうなったときに帯封を獲りたいのか、当日整理して3連単の網を張りにいく。