NHKマイルC

皐月賞組、トライアル組、桜花賞組と多彩な顔ぶれがそろい、まさにマイル王決定戦となった今年のNHKマイルカップ。直線の叩き合いはかなり迫力のあるレースになりそうだ。

東京は、直線を向いてスパートした後、だんだら坂を登って一杯になった各馬がさらにゴールまでの長い坂上を凌ぎきらなければならない厳しいコースであり、これが「中距離以上のスタミナを要する」と言われる所以である。

坂上でも脚を使い続けられる筆頭としてはペールギュント東スポ杯でも中団からよく伸びてゴール前まで脚を使い続けたし、朝日杯やシンザン記念でもそのバテない脚でマイネルハーティーに先着した。

ただ、そのスピード、トップギアに入ったときの切れ味ではマイネルハーティーが上回っている。シンザン記念ペールギュントを脅かしたように、スタミナもつけてきており、坂上でトップスピードを維持できるようなら逆転もある。

アイルラヴァゲインも圏内。クリスタルカップは3角で受けた不利が響いたもの。マーガレットステークスの直線の力強いフットワークはゴールまで持続できる性能を感じさせる。

中山2戦で惨敗しているパリブレストクロッカスステークスで速い流れを豪快に伸びたように、府中は得意条件。広いコースを大きなフットワークで伸びて馬券圏内突入は可能だ。

他に、しぶといセイウンニムカウ、戦い方次第でディープサマー、流れ込むイヤダイヤダも絡めて3連複を手広く買いたい。

ラインクラフトは、ファンタジーステークスで高いパフォーマンスを示したように、直線平坦の1400m以下が最適の条件であり、軽いスピードを武器にして戦ってきた馬だと考えている。東京の坂を登った後、さらに脚を使えるほどの底力はなく、必ず他に差されるはずと見て馬券からは外し、ここを馬券上の主張にしたい。

ペールギュント
マイネルハーティー
アイルラヴァゲイン
パリブレスト
×セイウンニムカウ
×ディープサマー
×イヤダイヤダ