マイネルが八大競走を勝った件

この八大競走っていうのも結構死語になっている感もありますが。。。

ビッグレッドファームは、確かコスモバルク以後、折り合いを教えるという点について相当やり方を変えてきてたはずです。今までは坂路に入ればがんがん追っていっぱいに追うというスタイルだったのを、集団で走らせて馬の後ろでついて行くやりかたになってます。「メイショウの後ろに入れろ!!」というダービーでの切ない総帥の叫びは、ダービーを勝つためにはこれではいけないという思いとなって、全ての馬の調整方法を変えてきたという経緯がありましたよね。

そんで、それが2歳戦での勝ち上がり率低下に拍車を掛けている面はかなり大きいでしょう。デビュー戦から、ゲートからどんどん行くような馬を減らして、ゆったりと構えて競馬を進める馬を造ってるんだから。

今回キッツが天皇賞を勝って、一番大きいのはあの調整方法で長い距離で結果が出せるんだと言うのが見られたこと。これは大きい。走るはずだ、っていうのと、走った、っていうのじゃまるで違うから。

だけど、2400mで勝つためには、っていうところで残るは血統レベルの問題になっちゃうんだろうな。これは本当にきつい。距離の壁より札束の壁の方が分厚い。チーフベアハート×サッカーボーイで、しかも勝ったのが3200mっていうあたりが希望でもあってまた「これでダービーは勝てないよな」っていう思いも持たされ。