調教師についての続き

それから研修中に向こう3年の経営計画を作らなくてはいけないのですが、これまた飼料から預託料、給料、税金など、果ては電話代からガソリン代まで、考えられるありとあらゆる収入と支出を全て書き出し計算します。それで厩舎経営が軌道に乗るかどうかを見るわけです。これがまた大変でそれこそ朝9時から授業が終わった後も残って夜7時まで計算機を叩きっぱなしの日も数日ありました。

昨日ああいうのを書いたのは、これを読んだからでした。日本人フランス調教師試験合格。これはすごい。すごいです。

日本の調教師試験にどういう問題や面接があるのかよく分かりませんが、こういう経営計画とか、そういったものってみんな考えるものなのでしょうか、と思ったです。

もちろん、調教師が自分で申告したことを信じるかどうかは馬主次第で、それが完璧な情報源になるとは思ってません。でも、考え方は聞きたいです。聞いた上で信じられるかどうか判断するし、馬の扱いや競馬を見て判断を変えていくことはしたい。調教師が何をしようとしているのか、この馬をどう感じてどう扱おうと考えているのか。本当にレースに使う気があるのか。とかとか。

あと、こういうことを改まって考えるのは、(偉そうな言い方だけれど)調教師のためにもなると思います。おおよそ何も考えて無くて、答えられない調教師だってかなりの数いると感じていて、改めて言葉にしてみることで仕事ぶりを省みることになるんじゃないかなあ。自分も自分についての文章を書くとそうだから。