ビッグレッドファームは本質的にラフィアン戦略の体現

もし間違いでなければ、ここ20年ばかり、岡田さんちの馬で芝2200m以上の中央重賞を勝ったのはコスモバルク(2004年セントライト記念)だけ、ということになる模様です。もしかしたら僕が知らないだけで、総帥は馬選びの段階で意図的に距離適性が短い方に寄せてたりするのかもしれませんが、そうでなければこのデータの偏りは、とりもなおさず育成手法に由来するものと見なすのが自然ではないかと思います。

2代目の「数年以内にクラシックを勝つ」という宣言?は、あくまで「損をさせない」というミッションに優先するものとはとても思えない、というのはずっと思っていて、そういう意味で趣旨に同意です。でも、

という事実に対して、その育成方法と距離適性を結びつけるのは無理があるかなと思いました。

総帥が意図的に寄せていたのは、安くて走りそうな馬という方向であって、そうすると高くて走らなそうな長距離芝馬で成功する馬が少なくなる、と考える方が自然かなあ。
(まあ、高くて走らなそうな馬も中にはいて、実際走らなかった事実もあるけど)

長距離より短距離、芝だけよりダートも、古馬になってもはしるより2歳の間に稼ぐ、というのはビッグレッドファームの育成プロセスの結果ではなくて、サラブラッドクラブラフィアンとしての目的や戦略を戦術に落とした結果。

ヒットを量産し続けることが、顧客の財布を維持することでもあるし、「いつかホームランがでるんじゃないか」と思わせるものでもあります。

と、岡田びいきの人間はかように考えるのであります。