速く行って速く上がった馬が勝つ
東京11R第57回安田記念
東京の時計が速い。
ダービーはスローで全体の時計は掛かったものの勝ったウオッカの上がりは33.0秒。オークスはオークスレコード。ヴィクトリアマイルはインが開くような馬場状態でも1.32.5、レースの上がりが34.3秒。もうものすごい高速馬場となっている。
この状況で、最も勝ちに近いのは速いペースで進んで上がりも速い脚を使って逃げ込める馬。
コンゴウリキシオーは前走逃げて上がりを34.0秒にまとめてマイル1.32.2を逃げ切った。しかしこれは単騎で逃げることができて楽だった面を考慮しなければならない。今回はダイワメジャーやマイネルスケルツィ、オレハマッテルゼがまずマークしてくる。その状況でまだ坂上脚が残るほどの展開には持ち込めまい。
それでも押し切れるのはダイワメジャーだ。昨年秋からようやく本格化、苦手の府中も毎日王冠、天皇賞とブッコ抜き。毎日王冠では1:45.5の34.5秒で押し切った。この芸当が可能であれば、現役最強マイラーとしてコンゴウを千切り捨てて追い込み馬も押さえ込める。
相手本線は2頭スズカフェニックスとエイシンドーバー。スズカは前走G1勝ちもあるが、それより東京新聞杯や富士Sで本当に最後まで良く伸びていた。この末脚の持続力があれば33秒台前半を繰り出してダイワを食う場面もあり得る。エイシンドーバーは前走のレコードを差しきって高速決着への適性を見せた。阪急杯はしぶとく粘ったし、京都金杯でもラスト本当に最後まで脚を使えるところを見せた。ダイワの末が少しでも鈍ればそれは射程に入る。
コンゴウリキシオーは楽ができれば十分だが、人気になり過ぎなのとそこまでスムースな競馬はできないだろうと見て下げる。エアシェイディの前走は輸送が応えたかもしれない。それでも富士Sではゴール前脚が鈍ってキネティクスを捉えるどころかスズカフェニックスに迫られ、東京新聞杯では追い出しを遅らせても長い脚を使ったスズカに食われた。直線めいっぱい脚を使わされる府中向きの脚は持っていない。
◎ダイワメジャー
▲スズカフェニックス
▲エイシンドーバー
△ジョイフルウィナー
△ジョリーダンス
△ディアデラノビア
△シンボリエスケープ
×サクラメガワンダー
×オレハマッテルゼ
×マイネルスケルツィ
×ザデューク
×グッドババ
×エアシェイディ
×コンゴウリキシオー
◎▲▲−◎▲▲−印3連単が本線、2着が紛れたときの◎▲▲−◎▲▲△−◎▲▲3連単、◎▲▲-◎▲▲-?の3連複フォーメーション。うわ、点数多っ。
3連複からはエアシェイディとコンゴウリキシオーは抜く。