競馬に対する「意志とビジョン」
- 作者: ジェラルド・J.テリス,ピーター・N.ゴールダー,Gerard J. Tellis,Peter N. Golder,伊豆村房一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
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娯楽って、多くの人の、仕事の息抜や楽しみになれるものだとしましょう。で、競馬は娯楽だったとしましょう。
であれば、競馬は一般大衆の楽しみだし、そこを向いていて欲しいなあ。
この本はこういう本
- パイオニアは市場で有利ではない
- ニッチなんてせこいこと言わず、マス・マーケットで一発狙え
- それにはユニークなビジョンが必要
- 明確なビジョンが革新を持続させる
- 強い意志が革新を追求させる
- 長期的なビジョンを実現するためには資金が必要
- 資金を集めるには意志と説得力が必要
- 資産リスクを冒す勇気
明確なビジョンと強い意志で穴を買い続ける・・・いやいや、そういう話はしたいけどそれはそれでこの本はオーバースペックなので置いておいて。
どうなのかなあ。競馬って、マスマーケットを相手に商売しているようでしていないような気がする。JRAは本当にマスのマーケットを大事にしているのか?っていうとそうでもない。今の競馬は競馬ファンしか相手にしていないしね。馬主で言っても、とても一口馬主を大事にしているとは言いづらい。一番デカイクラブが金持ちしか相手にしない社台だったりする。予想屋もあまり安くはない金を集めて、ひどい予想を売っている人もいる。そんなんだから、VIP料金払って詐欺に引っ掛かる人も出てくる。すぐストとか言う厩務員労組もあるし、潰れそうなのに地方競馬同士は揉めるし、生産者も、基本的には自分が生き残るというのが一番だし。JBC大井開催に対する妨害はもう競馬潰したいんですかというレベル。
・・グチをたれたいわけじゃなくって、この競馬界にはもっとやりようがあるはずで、何か自分でやれないかなあと思うです。今のところ、blogを垂れ流したり、人を競馬に誘ったり、一口馬主を布教したりというところ。それはいいけど、もっと多くの人に競馬を娯楽として楽しんで貰うことは不可能じゃないんじゃないか。その中で自分も何か一発当てられないか、という本当に子供じみたことを思ったりしました。