競馬怪人

競馬怪人

競馬怪人

吉富隆安、高本公夫、田中健二郎、白井新平、田原成貴・・・・


この本で触れられている人の一部。競馬で生きている人の、その不器用さとか振り切れ方とか、どうしようもなさとか、偉大さとかがもうむちゃくちゃになって書かれている本です。


「予想する」とか、「賭ける」っていったい何なんだろうね。予想するというのは競馬の楽しみのかなりの部分を占めると思っているけれど、予想することが楽しいと言うより、予想しているんだ、と思うことが楽しいのじゃなかろうか。タカモトだろうと、「トータライザー」だろうと、ホームレスギャンブラーの「馬読み」だろうと、どれをやっているかによって競馬の楽しみがそんな極端に違うような気がしない。自分はタカモトもなにも絶対にやらないけれど、それは単にその方法のくだらなさを信じているからであって、逆にタカモト信者からすれば展開だの馬場だのというのは実にくだらないものなのかもしれない。

馬の競走にお金を賭けてプギャーとか言っているのはどちらも同じで、対して変わらない。むしろ、ある方法を疑いもなく信じられるという人の方が、ある意味で純粋で、競馬を楽しんでいるといえるかなあ、とも思っちゃう。