ほとんどの馬は喘鳴症予備軍!

世間一般に言われるノド鳴り喘鳴症とも言われる。端的に言えば、気道が狭くなることにより、競走能力が減退する上気道疾患のことだ。ただしこれはあくまで異常な呼吸音を発する疾患の「症状名」である。原因疾患には、代表的なものに喉頭片麻痺LH)、軟口蓋背方変位(DDSP)、喉頭蓋の挙上(喉頭エントラップメント・ELE)などが挙げられる。そのほかに口蓋咽頭弓の吻側変位、咽頭リンパ過形成(PLH)などもある。JRAの1歳の育成馬207頭の上気道の内視鏡検査では、咽頭リンパ過形成、喉頭片麻痺、軟口蓋の背方--変位、喉頭蓋の形態異常、喉頭蓋の挙上の5所見すべてを保有している育成馬は全体の24.1%、以下、4所見 6.8%、3所見 9.7%、 2所見 21.3%、1所見 33.3%、全く保有していない育成馬 4.8%と、ほとんどの育成馬は呼吸器に何らかの内視鏡上の所見を抱えているという調査結果がある。

へぇぇぇ。そうなんだ。このエントリをまるまる信じると、もはやノドなりというのは競走馬につきものなんですね。のどが鳴るかどうかは別として、ほとんどの馬はその原因疾患を持っているんだ。勉強になります。一口で馬買ってノドなりという一言にげんなりしたことがある人で、喉なりについてよく知らない人は一読を勧めます。