ジャパンカップダート

東京11RジャパンカップダートG1

まず、ペースを考えよう。東京2100mは改装後に以前ほどの底力を要するコースではなくなり、ペース次第ではスピードタイプでも押し切れるし、少し速くなれば後方からも届くというコース。

昨年はユートピアアジュディミツオーが引っ張ってやや早めの流れ。それでも36秒そこそこの速い上がりを使えるカネヒキリが差し切り、シーキングザダイヤが番手から粘る決着。

一昨年はナイキアディライトローエングリンが叩いてハイペース。中団から内を捌いたタイムパラドックスが外を回したアドマイヤドンを押さえ込んで勝利。

さらにその前年はカネツフルーヴが飛ばしてハイペース。それをフリートストリートダンサーが自分で動いて行き、アドマイヤドンとの叩き合いを差し返して優勝した。

で、今年だ。今年は有力な先行馬がいない。飛ばすタイプの逃げ馬も不在だ。展開を速めるアメリカ馬も今年はいない。これならそれほど速いペースを想像しにくい。であれば、前付けから早めにスパートできる馬が優勝に近いはずだ。

直前の故障で回避したタイムパラドックスと地方船橋アジュディミツオー、そして故障中のカネヒキリなどトップクラスのメンバーを欠いたジャパンカップダート。素直に考えれば、その3頭に敗れてのG12着を繰り返してきたシーキングザダイヤが戴冠の順番。好位からの競馬で展開も悪くない。年は壮絶な叩き合いの末にカネヒキリにハナ差の2着と敗れたが、その内容から考えても直線脚を使い続けるだけの持続力も兼ね備えている。人気に異論はない。

相手はブルーコンコルド。それほど速くないペースならむしろ前につけられる可能性を見たい。ここ2戦のレース内容は凄みすらある。3歳時よりも心配能力は格段に向上しているはずで、唯一のチャンピオンホースとして2階級制覇もありうると見る。

昨年0.2秒差5着のサンライズバッカス。単なるスタミナではなく、長くいい脚を使えるこの馬なんとか脚を伸ばしてシーキングに迫れるが、位置が後ろになる点で3番手。

ジンクライシスは3歳時に3着しているが、これは上がり掛かって滑り込んだ着順。今年は巧く前々から自分でスパートする競馬を条件に圏内へ。

フサイチリシャールも人気を集めているが、この馬はクロフネの仔であってクロフネではない。本来ダート戦で3歳馬が古馬を負かすのは大変なことで、もし距離適性が長い所にあったとしてもこの馬を積極的に買えない。少し印を集めているようだし、ここは馬券の対象から外そう。


シーキングザダイヤ
ブルーコンコルド
サンライズバッカス
ジンクライシス
フサイチリシャール

3連単:◎-○▲△-○▲△を本線に、○-◎-▲△,○-▲△-◎を抑え