まあじゃんほうろうき

まあじゃんほうろうき (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

上下巻読了。とにかくおもしろい。西原理恵子ぐらいの人間がおもしろくしようとしたらここまではいくというようなものですね。

最後の解説にも載っていた、ギャンブル場の人間関係というのはオトナのつきあいではなくて、欲丸出しの世界で、そこが居心地が良かったんだろうというのには共感はできる。ぼくらサラリーマンの日常は、言葉が本音でなどあり得ないような世界。バクチの世界は、そのへんからして非日常なんですよね。「差せ差せ差せぇぇぇぇぇ!!」という叫びが本音でないということなどありえますか?「課長のバカバカバカぁぁぁぁぁ!!」という本音は叫べませんが、競馬場の叫びはみんな自分丸出しの本音です。

「オトナの遊び」なんていうけれど、別にバクチが高貴な遊びとか言うわけではなく、オトナの世界を知っていて、初めてギャンブルの(あえて言うけど)低俗さが引き立つというか、魅力に感じられるものだということなんだと思う。遊びという意味ではね。最近はそう思っています。


全く別の話だけど、漫画に安藤満が出てくると何となく寂しくなります。大宮の雀荘「きらきら惑星」によく行っていて、そこでサイン入りの麻雀本(麻雀 絶対に勝つ定石 (POCKET BOOK))を買っただけだけど、なんとなく親しみがあって。亡くなってから2年たつんですねえ。

読んでたら久々に麻雀したくなってしまった。デカピンはいやだけどね。とりあえず東風荘でがまん。