有馬記念 - FrontRunner

仕事も押せ押せでなかなか自分のことをできない日頃ですが、明日は意地でも休みを取るべく動きました。

秋、G1を2連勝してきたゼンノロブロイ。昨年から今年春先とはまるで別馬のようですが、タップダンスシチーが出走したレースではその末脚を生かして勝ちきったことがありません。タップの持ち味である残り５Ｆからのロングスパートが作り出す流れの中では、彼はまだ底力を発揮できていないのです。

シンボリクリスエスとリンカーンがまくり上げて押し切った昨年、好位をキープしながらラストに脚が残らず3着止まりでした。タップダンスがロングパートで押し切った宝塚記念、中団から追いかけて上昇するもゴール前はまたもリンカーンに競り落とされて4着。

今回の有馬記念、真っ当に展開予想をすれば、タップダンスシチーがいち早く動いて、コスモバルクやシルクフェイマスがその捲りに乗って上昇、さらにデルタブルースも仕掛けていく濁流です。
その中で、ゼンノロブロイが飲み込まれていく競馬になると私は考えています。

タップダンスがいない秋2戦の成績で人気が形作られるのなら、その裏をかくのは簡単です。

今年、競馬はおもしろかったですが、個人的に不完全燃焼だったのが天皇賞とジャパンカップ。個性派が力を出せず、単調な競馬になってしまいました。タップダンスシチーとコスモバルクというとんがった2騎が初めて相まみえるグランプリですから、そんな単調な競馬はあり得ません。楽しい有馬記念を想像したいと思います。